モモは、言葉を続けた。
「俺、まだ若いしさ。焦らず、ね。」
……………ッ!!
ふざっけんなっ!!!このバカ男!!!
立ち上がったあたしは、モモの胸ぐらを掴んで詰め寄った。
ボロボロと狂ったみたいに涙が溢れる。
あたしが見ている世界は滲んで、モモの表情はもう見えなかった。
「ムカつくんだよ、アンタ!!」
「エリー…?」
「あたしが悩んでるから?焦らなくてもいい?はっ?笑わせないでよっ!!
モモの夢って、その程度のもんだったんだ?
そんな簡単に諦められる夢なんだ!?」
グチャグチャのあたし。
狭い観覧車の中、あたしは座ったままのモモの胸ぐらを、力一杯掴んで泣いている。
泣きながら、腹まで立っている。