言葉をなくして呆気に取られているあたしに、花波ちゃんは言った。
「エリちゃんは、モモのどんなところが好き?」
「えっ?」
「エリちゃんが見てたモモは、どんな奴だった?」
「…………。」
「エリちゃんと離れる事に悩むモモと、モモに追いつきたくて自分の夢を見つけたいエリちゃん。
お互いに、想い合ってるのに、あたしはすご〜く勿体ないなぁって思うの。」
花波ちゃんは、あたしの目を見て言った。
「二人にとって1番の答えが見つかるといいねっ!」
ニコっと微笑む花波ちゃんは、それから立ち上がって太一とクルミのもとへ駆けていった。
「クルミー!そろそろ帰るよー!!」
……さすが、モモの幼なじみだなぁ、と思う。
宇宙の果てまで志木くんについていく、なんて宣言しちゃうんだから。