「エリーも災難だったなぁ。ってか、何でキレちゃったの?」


ウザい。アンタに関係なくない?



「まっ、学級委員って大変だろうしねぇ。ストレス?」


今の、この状況が最高にストレスだよ。





心の中でツッコミ続けるあたしに百瀬は突然、あーー!!、と叫んだ。



何事かと思い、顔を上げる。



百瀬は、指を差して言った。






「それ!『SATURDAY23s』のストラップ?」




あたしのスカートのポケットからは、携帯電話に付けていたピンクのストラップが飛び出している。


小さな流れ星が揺れていて、百瀬はストラップを指差していた。





「そうだけど……。」


「やっぱり、そうだよね!俺も聞いてるんだよ!ほらっ!」






百瀬は制服のポケットから自分の携帯電話を取り出した。



携帯電話には色違いのブルーのストラップが付いていて、同じように小さな流れ星が揺れていた。