「…そっか。モモ、話したんだ。」


「……うん。」




ほんの一瞬、間ができる。



それから、花波ちゃんは口を開いた。






「あたしね、モモは小学校からだけど、ユウと立花くんとも同じ中学でね。」


「ユウ?」


「あっ、志木裕介。」






志木くんの事を“ユウ”………。



あのマイペースでクールな王子を、“ユウ”なんて呼べる女の子がいるとは…………。








「あの三人、イケてないグループだったのね。」


「へっ?」









…………イケてないグループ??






あたしのリアクションに、花波ちゃんはクスクスと笑う。