意味もなく、ダラダラと過ごした一日が終わり、また朝がやってくる。
いつもの時間に起きて、制服に着替えて家を出たものの、ほんの少し歩いたところで立ち止まってしまった。
大きな溜め息を吐く。
学校に行きたくなかった。
だって、同じ学校なのだ。
クラスは違うとしても。
もしも、廊下で偶然擦れ違ったら?
もしも、遠くから、その後ろ姿を見つけてしまったら?
そこまで考えて、あたしは学校とは逆方向へ歩きだす。
その日、あたしは初めて無断欠席というやつをした。
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