「モモには、勿体ない彼女じゃない。
捨てられないように気をつけなさいよぉ。」
「エリー!捨てないでぇー!!」
「え!?ちょっ!!?」
……幼なじみ、か。
そうだよね、友達じゃない。
こうして、ちゃんと紹介だってしてくれるし。
……でも、あたしは一人で勝手に嫉妬して………。
自分が、酷く汚れている気がした。
あたしは心の中で、何度もモモを責めていたんだから。
疑って、疑って…結局、あたしはモモを信じられなかったんだ……。
その時、モモが口を開いた。
「花波、この間はありがとな。進路の相談乗ってくれて。」
「そうだよ。モモは、いつも突然なんだもん。
こっちは塾あるし、時間つくるの大変なんだよ。」
「だぁから、ハンバーガー奢ってやったじゃん!」
その何気ない会話が、再びあたしの心を打ち砕く。