あたしの机に美帆が自分の椅子を持ってきて、いつものお昼。




美帆は、サンドイッチを食べながら言った。



「エリってさ、面倒見イイよね。」


「はっ?」





……んな事、初めて言われたんだけど。






「いや、なんかさ、ここ最近?文化祭の準備で走り回ってるとこ見てて、思ったんだよねぇ。
なんだかんだ言いながら、きっちり学級委員やってるし。」


「仕方なくだよ、仕方なく。」



あたしの返事に、美帆は笑う。





「いざとなると、エリは頼りになるじゃん。
相沢くんは頼りないけど……。」



そこまで言って、美帆は思い出したように急に小声になる。





「ってかさ、エリ知ってる?」


「……何を?」


「相沢くんと瀬名さんって別れたらしいよ。」


「………はっ!?」








思いもしなかった話で、あたしは呆気に取られてしまう。