モモは、咳払いをしてから言った。





「……じゃ、目閉じて?」


「…………はっ!!?」


「チュー……。」


「なっ!!?ちょ、ちょ!!ちょっと!!タイムっ!!」



あたしは、迫りくるモモの顔面を掴む。





「告白ついでに、花火でも見ながらチューって言ったのエリーじゃん!!」


「あっ!あれは!そ、そういうあれじゃ!!」


「エリーのケチ!」


「はぁ!?ケチとか、そういう問題じゃないから!!」


「あっ!!エリー!!
今の花火、タコの形してた!!」


「えっ?」




モモが指差す方向を見上げるあたし。








その瞬間、モモの唇があたしの頬に触れた。




「ちょっ!ちょっと!!」