「カズキー。」
「ん?」
ヒメの目が、すっかり座っている。
「ヒ…メ……。ちょ、飲み過ぎじゃね?」
「らいじょぶ。」
呂律まわってねぇじゃねぇか!!
気づくと、床に転がる空きビン、空き缶の群れ。
いつの間に、コイツらこんなに飲んでんだ!?
酒を飲む習慣がない俺には適量というのが、よく分からない。
大丈夫なのか!?
大丈夫だよな?
………大丈夫であってくれ!!!
ほんのり頬を赤く染めて、とろんとしたヒメに「もう、そのくらいに……」と言った時だった。
「てめぇ!!!スキだ!!!このヤローー!!!」
えっ!!???
突然の、雷が落ちたような叫び声に俺は振り返った。