その数日後。
迷惑をかけたお詫びにと、ヒメ兄・チサトとルイがやって来た夜。
ヒメの大好物の酒類やおでん、つまみ類を持参して二人は訪ねてきた。
ヒメは嬉しそうにワインのボトルに見惚れていたが、俺はこの時点で既に多少の嫌な予感を感じていた。
自然な流れで、そのまま四人で飲むことになった。
ちなみに、酒を飲まない俺はウーロン茶。
「チーくんには、ルイちゃんみたいな子が合ってるんだよ。」
ヒメは、ご機嫌でワインをグラスに注ぐ。
「毎日、刺激的だからなぁ。……命がいくつあっても足りない気はするけど。」
「櫻時…ヒドイ……。あたし、本当に刺した事はないのに。」
「…いやいや、あったらヤベェーよ。」
俺のツッコミにヒメは、「今日のツッコミ冴えてるね!」と笑った。