………キライ? ……嫌い!? 俺!? 放心状態の俺を置いて、部屋を飛び出していったヒメ。 ヒメ兄・チサトの間の抜けた「追わなくていいのかぁ?」の言葉で、我を取り戻して何も考えず部屋を飛び出した。 時刻は、ド深夜2時を過ぎたところ。 ヒメの「キライ!!」の言葉が、俺の心にグサッと突き刺さった。 冗談じゃねぇ! …………頼むから、嫌いにならないでくれ……。