「ヒメ……。」
「んにゃ?」
「この、こたつ……どしたの?」
「あぁ、ねぇ〜。チーくんが買ったんだよぉ。」
「あ……あぁ、わざわざすいません。」
ヒメ兄・チサト、意外と太っ腹?
「んー?あぁ、いいよ、いいよ。俺の金じゃねぇし。」
「…………はっ!!?」
「すっげぇ入ってたぜー。おかげで、贅沢な宴会ができたなぁ!」
ヒメ兄・チサトは俺が買ってきたワインをボトルのままラッパ飲み。
「あー!!ヒメのー!!」と、ヒメが叫ぶ。
床の片隅に、500円玉貯金箱の亡骸が転がっていた。
もう、ツッコむ気力も無くした俺は力なく座り込んだ。