「だいすき。」 そう言って、俺の頬にキスをする。 「耳、まっかぁ。」 「う、うるせぇ!」 きゃっきゃっと、はしゃぐヒメ。 あぁ、もう何コイツ。 天然の魔性か? 二十一歳の可愛いオヒメサマに翻弄されっぱなしの二十四歳タレ目男子。 しかし、この直後。 あのジゴクエズが甦ろうとしている事に、俺はまだ気づいていなかった。