「ぬぁ……っ」
ぐぅっと天井に向かって大きく伸びると、足元に転がる大きな物体に気が付いた。
「うわっ」
仰向けになった陸がでかい口を開けて寝ている。
「カバみたい……」
気持ち良さそうに寝ている陸を見て朝から思わず吹き出してしまった。
その時、はっと気が付いた。
「あ!! 悠太!!」
私の大声で陸が飛び起きた。目が半開きだ。
「やべっ!! 今何時!?」
聞かれて慌てて壁に掛かった時計を見上げる。
愛いひよこの時計は、ふたりに非情な時間を告げた。
「じゅっ、10時50分!!電車の発車時刻は?!」
志津が叫ぶ。
顎に手を当て少し考えてから陸が「11時5分」と真顔で答えた。
一瞬の短い沈黙のあと、
「やっべー!!!!!!!!!!!!」
ふたりの声が重なる。
ぐぅっと天井に向かって大きく伸びると、足元に転がる大きな物体に気が付いた。
「うわっ」
仰向けになった陸がでかい口を開けて寝ている。
「カバみたい……」
気持ち良さそうに寝ている陸を見て朝から思わず吹き出してしまった。
その時、はっと気が付いた。
「あ!! 悠太!!」
私の大声で陸が飛び起きた。目が半開きだ。
「やべっ!! 今何時!?」
聞かれて慌てて壁に掛かった時計を見上げる。
愛いひよこの時計は、ふたりに非情な時間を告げた。
「じゅっ、10時50分!!電車の発車時刻は?!」
志津が叫ぶ。
顎に手を当て少し考えてから陸が「11時5分」と真顔で答えた。
一瞬の短い沈黙のあと、
「やっべー!!!!!!!!!!!!」
ふたりの声が重なる。