外からスズメ達の、チュンチュンというさえずりが聞こえる。
腕が痺れている。
腕を枕にして、机で寝ていたらしい。
「いててててて」
腕を痛めつけていた頭をゆっくりと起こした。
「……? 目開かない……」
まぶたに重しをつけられたようだった。
昨日の夜泣きすぎたせいだ……。
ゆっくりと目を開けると、カーテンからは光が差し込んでいた。
下からは、兄の話している声が遠く聞こえる。
机に突っ伏して寝ていたんだ……。
いつのまに寝てたんだろう……。
ふと目をやると、机の上には下手くそな緑と黄色のミサンガが2つあった。