「ばあちゃんは黙っといて!! 真剣勝負なんだから」
陸が大きな声を出した。
「はいはい」
夏の間は毎日の事だ。と、ばあちゃんはため息をついた。
「いくよ」
「おぉ……」
ふたりの間をつむじ風が舞う。
すぅっと息を吸い込むと、陸が声を張り上げた。
「アイスを賭けて―っ」
「「じゃんけんほっっ!!」」
陸の掌が虚しく空を切る。
パ―とチョキ。
「ありがとうございます」
私はにやりと笑って、陸に向かってピースをした。
この夏の陸の対戦成績は、――ずばり4勝16敗だ。
陸が大きな声を出した。
「はいはい」
夏の間は毎日の事だ。と、ばあちゃんはため息をついた。
「いくよ」
「おぉ……」
ふたりの間をつむじ風が舞う。
すぅっと息を吸い込むと、陸が声を張り上げた。
「アイスを賭けて―っ」
「「じゃんけんほっっ!!」」
陸の掌が虚しく空を切る。
パ―とチョキ。
「ありがとうございます」
私はにやりと笑って、陸に向かってピースをした。
この夏の陸の対戦成績は、――ずばり4勝16敗だ。