その約束から1年半後、悠太は帰ってきた。

予定とは大幅に違う帰省だったけれど、あいつはちゃんと帰ってきた。
 
 
 
 

そして―――……
 
 
 
 

「あの約束……もう守らなくていいからな。お前が、志津を幸せにしてやるんだ」

 
 
 
 
 
 

俺と悠太の約束は変わった。

 
 
 
でも、悠太と約束したからとかそんな責任感からじゃない。

 
 
 
俺が、志津を幸せにしてやりたいんだ。