涙で見えなかったけれど、悠太が微笑んだ気がした。

肩に掛かった腕の重みが、少しずつ軽くなっていく。


冷たかった空気が徐々に、夏の暑苦しい空気へと戻ってくる。


悠太が居なくなる……。

悠太が、消えてしまう……。



一緒にすごした17年間は眩しいほどに輝いていて、私は、とても幸せでした。


ずっと笑顔で見守ってくれていたね。





最後の最後まで笑顔で……。
悠太……。
大好き。



悠太がここにいたこと、絶対忘れない。