「お前等が笑ってると俺も自然に笑えるんだ。どんなに辛いことがあっても、泣きたいことがあっても……いつもいつも、お前等の笑顔を思い出すと元気になれた」


「……違……違う……」


横隔膜が痙攣して声が上手く出なかった。


私達を笑顔にしていたのは。


「悠太が……居たから……」


悠太の冷たいワイシャツが頬に当たる。


悠太が消えないように、肩を強く抱きしめた。








悠太――。