建物の白いトタンの看板には

『駄菓子屋』と、

綺麗な筆字で書かれていた。


少しカビくさい店内には、
私達が生まれるずっと前から、
そこに存在してたであろうレトロな扇風機が、
天井から釣り下げられ、懸命に生ぬるい風を送っている。


その横にはテレビが置かれていて、
テレビの中では、朝のニュースを
アナウンサーが読み上げていた。