また寝ていたんだ……。

重いまぶたをこじ開け、壁に掛かった時計を見上げると、19時半を指していた。

1日中ベッドの上でぼーっとしているので、時間感覚がなくなっていた。

夜でも昼でも興味がない。何だっていい……。


「もう夜……今日は……16日か」


真っ暗な部屋。電気をつける気にもならなかった。

仰向けになり、ぼんやりと天井を見上げる。

3日前のこの時間には悠太と一緒に居たんだ。

そう思うと不思議な気分だった。

あの時は嬉しくて嬉しくて仕方なかったのに。

悠太が帰ってきたーって、おおはしゃぎしてたな。



悠太は……本当に私たちに会いに来ただけだったのかな……。