朝日がカーテンから差し込んでいても開ける気にもならない。

悠太はもう居ないのに、太陽は容赦なく照りつける。

外からは子供達の元気な声が時折聞こえた。

悠太が居なくなっても笑っている人が居る……。


それはとても奇妙な事に感じた。

いつまで経ってもベッドから起き上がれなかった。

強力な接着剤で体をベッドに貼り付けられたみたいだった。

足元には赤い写真アルバムと、悠太から来たエアメール……。


何度も写真を見て、何度も手紙を読んでは、悠太を思い出して涙を流していた。


枕は涙でシミが出来ている。


涙が止まることはなかった。