悠太の居ない世界になんて何の未練もない。

生きていたって意味がないの……。

悠太の温かい笑顔も、『ばーか』って笑う低い声も、優しく頭を叩く大きな手も。

柔らかく風に揺れる髪の毛も。

ちょっと高い鼻も。

もう、何もない。

この世界にはもう何もない……。




私が、恋をしていたものはすべて……なくなってしまった。