「そんなの、自分勝手過ぎる。勝手に会いに来て、何も言わずに居なくなるなんて、納得できるわけないじゃん……!」


「俺だって納得できねぇし、何が本当なのかわからねぇよ!」


悔しそうに陸が俯いた。


「陸……悠太は、本当に死んじゃったの……?」


声が震える。

陸がしぼりだす様な声で小さく呟く。



「そうみたいだ」


その言葉で、“夢かもしれない”という思いは一瞬にして消えさった。

このどうしようもない今が、現実なんだ。



「だったら私は……もうこんな命なんかいらない」