「何で変な嘘付くの!? 陸だって昨日悠太と遊んだじゃない!!」


「俺だって訳分からねぇよ!!!」


イラついた様子で陸が大声を出した。

思わずびくっと肩をすくめる。


「ごめん……でも、今朝のニュースで……悠太が……」


「……何それ……嘘付くならもっとマシな嘘付きなよ」


「嘘じゃない……」


力なく陸が呟いたので、大声で怒鳴った。



「嘘だよ!!そんなバカみたいな話、信じるとでも思ったの!?」


「俺だって……信じられねぇよ……」


体の力が抜けたようにへなへなとその場に陸がしゃがみこんだ。