「私……悠太の事が……好き……」



言い終わらない内に、悠太が私の腕を引き寄せた。

悠太の柔らかい前髪が瞼にかかる。

反射的に目をつぶった。



外は暑いのに、髪よりもっと柔らかい悠太の唇が触れて唇が冷たくなる。




――冷たいキス。



思考が停止する……。