さっきの言葉。もしかして。

まさかそんな事、ある訳ない。

自分に都合よく考えすぎかもしれない。



でも……。



「悠太さっきのって……」


帰ろうとする悠太を追いかけようと、慌てて立ち上がったその時、砂に足を取られて靴が脱げた。

地面に吸い込まれるように体が前のめりになる。



「わっ……!」


「危ねっ」


転びそうになった私を、悠太がすかさず腕で抱きとめた。