「俺は日記に何書いてあったかなんて知らないけど、陸がすげぇヘコんでるんだ。何でヘコんでるんだって聞いても教えてくれないんだけど……」



――え?



「志津、何書いたの?悪口?」


バレて……ないの?

顔を上げて悠太の横顔を見上げた。

嘘を付いているようには見えなかった。


「まぁ、志津が何を書いててもいいんだけどなー。誰にだって言いたくないことはあるし」


驚いて声が出ない。


……陸、黙っててくれたんだ。


怒りがすぅーっと冷めていくのが分かった。

絶対おもしろがって言うと思ってた。