先生に向かってこんな風に怒鳴ったのなんて、初めてだった。

私は遅刻はするし、追試はあるしで出来のいい子とは言えなかったけれど、決して不良ではなかった。

心の中ではどきどきしっぱなしだった。

でも、止められなかった。

あんな風に陸をけなされて、黙ってなんていられなかった……。


「志津、どうしたんだ?」


森先生が私の肩を揺すった。