「……わぁ」
思わず声が洩れる。
横で悠太が息を呑み込んだ。
そこにあるのは、私たちの目指していた小屋。
そして……。
真っ暗な闇の中で揺らめく、無数の光だった。
「まだ……こんなにたくさん居たんだ……」
手を伸ばす。
光をそぉっと手のひらで包み込んだ。
手の中でもぞもぞ動く。
暖かい光が手からもれていた。
「蛍かぁ……」
悠太が懐かしそうに光たちを見上げた。
私たちが本当に本当に小さい頃、ばあちゃんが一度だけ蛍を見せてくれたことがあった。
思わず声が洩れる。
横で悠太が息を呑み込んだ。
そこにあるのは、私たちの目指していた小屋。
そして……。
真っ暗な闇の中で揺らめく、無数の光だった。
「まだ……こんなにたくさん居たんだ……」
手を伸ばす。
光をそぉっと手のひらで包み込んだ。
手の中でもぞもぞ動く。
暖かい光が手からもれていた。
「蛍かぁ……」
悠太が懐かしそうに光たちを見上げた。
私たちが本当に本当に小さい頃、ばあちゃんが一度だけ蛍を見せてくれたことがあった。