怒涛の説教が終わり立ち上がった悠太に


「さっき、ひどい事言ってごめん……」

と謝ると、

「痛くない? ごめんね」

と、悠太は私の足を心配そうに見つめた。


悠太が優しいのは、ずっと前から知っている。


でも、この時悠太の優しさを改めて知った。


「早くなおしてね」


悠太がちょっと背伸びして、私の頭を撫でる。

止まっていた涙が再び溢れ出す。

自分の勝手さと悠太の優しさに涙が止まらない。


「ごめんね、ごめんね」


まだ悠太が私と同じくらいの身長だった時の話。

私が、悠太を好きになった時の話。