取り残されたのは頼りない陸。

陸と2人だけという事実が不安でたまらなくて、余計に涙が止まらない。


陸は、ずっと「大丈夫だよ、大丈夫だよ」と繰り返し、私の肩をぽんぽん叩き続けてくれたけれど。


約1時間後、当時まだ足腰が丈夫だったばあちゃんが慌てて駆けつけてくれたお陰で、私たちは無事に下山出来た。