他の選手達に抱きつかれて、顔をくしゃくしゃにして笑う悠太から目が離せなかった。



すごい。


私の幼なじみは本当にすごい。

悠太の選んだ道は間違ってなかった。

今なら心の底から言えるよ……。



『後半26分、日本長谷川の先制ゴール!』


『いやー、素晴らしい!』






「悠太……おめでとう……」



周りが大騒ぎするなか、小さく呟いた。