空になりたかった海のレビュー一覧
すごくびっくりしました!! キーワードの「どんでん返し」をずっと気にしながら読んでいたんですけど、騙されました^^! 本当におもしろくて、 飽きっぽくて長編が苦手な私でも一気に読んでしまいました。 それはもう時間を忘れる位…(・・;) 読み終わった後はなんだかスッキリしました。 何回も読みたくなる作品です♪ 感動をありがとうございます(^^)v
「ダマされないように注意して読むとおもしろいかもです。」 その冒頭の一文を読み、この小説を読みました(自分もどんでん返し系の話が好きなので)。物語は淡々と進行し、サラリと最後まで読み切る事が出来ました。 文中にヒントが色濃く出ていましたので、もう少しその辺を薄めてもいいかもと思いましたが、それ以上に登場人物の心理描写が巧みで、物語に引き込まれる強い魅力を感じました。最後の一文を読み、タイトルを読み返し「ああ、なるほど」と思わせる所はニクイ演出ですね。 それよりも、読み終えた後作者の方が男性なのか女性なのかが気になってしまいました(それくらい心理描写が上手いと言う事です^^;)。 どの季節に読んでも、読後に夏の終わりの雰囲気を感じさせてくれる様な清々しい青春小説です。
主人公『光』と、そのお父さんの元恋人『ナツ』..不思議な関係…。だけど、正反対の二人だから逆に、それがお互いに成長するに必要だったモノを見つけれた。リアルな日常でも出会いって大切だなって思うけど、『出逢い』の大切さを改めて感じました。
美味いもんは、いつ食べても美味い。だけど、旬に食べれば、なお美味い・・・ということで、夏休みにぜひ読んでいただきたい作品として推させてください! 恋、友情、家族、秘密・・・・・・15歳のひと夏の出来事と心模様が、とっても鮮やかにリリカルに描かれています。 訪れる夏の予感とともに始まり、去り行く夏の気配とともに終わりを告げる物語は、眩しくて、切なくて、そして、清々しくて、晴れやかです。 “夏”という季節を、とても巧みに感性豊かに捉えた素敵な作品。最後には、嬉しいお土産?つきです!
美しい日本語と、 細やかな心情の描写が素敵な作品です。 得に! 主人公 光の気持ちには 共感できる場面が たくさんあって 中学生の頃に 戻ったような感覚に させられます。 また、終わりには 「あっ!」と驚く仕掛けもあって、最後まで目が離せません♪ あなたも、青春時代の気持ちを思い出してみませんか?
自分の心が自分でも分からなかった、15歳の頃…感情の波を打ち消して危なげに立つ。自分は何にも動じないと言い聞かせて… でも、大人への階段を上った時、感情は大きな波のように打ち寄せて、心の殻を打ち砕く… 海は、空と同じくらい、やっぱりどこまでも果てしなく広がっていくと思う… 大人になった自分が、とても懐かしい気持ちになれる物語です。
2度楽しめる作品でした。同じ青だけど、空は海に、海は空に憧れる。 それを15歳の中学生の心情にリンクされている手法がうまいです。 読んでいて夏の青さが浮かんでくる、ちょっとせつない素敵な作品でした。
私が小説を読むきっかけとして、タイトルは非常に重要である。 作品の魅力が凝縮された、ひとつのポイントだと考えているからだ。 この作品はご覧の通り、タイトルが秀逸。 ただ、それだけに留まらない。 丁寧な描写、やわらかな目線。 「仕掛け」があるため、内容についてのコメントは差し控えたい。 ただ、いわゆる「ジャケ買い」をしても損をしない、むしろ有意義で優しい時を過ごすことができることは保証できる。 登場人物のみならず、読者自身のこれからにも強い希望を抱くことのできるステキな作品だ。
すっかり騙されてしまいました。所々にヒントが隠されていたみたいだけど、なんか回りくどい表現だなって、スルーしてました。 読み直すとなるほどねって感じです。 正彦との関係がいいですね。 15歳の多感な時期の複雑な心境を、風景として上手く表現しているところが素敵でした。 お母さんは浮気されたのに、お父さんの事が好きで許しちゃうんだね。 やっぱり正彦の存在がいい。 一気に引き込まれた楽しい作品でした。ありがとうございました。
少々、荒削りな部分が随所に見えますが内容はとても読みやすく魅力的でした。 最後まで読んで、それまでの出来事に少し違和感を感じてしまいましたが作者の計算にまんまとハマってたということですかね♪ 季節的にもちょうど良くオススメしたい作品です。