突然の暴言に、俺は動けなくなる。
佑士はというと、特に動揺したそぶりもなく、むしろ面白そうに戸館の言葉を受け止めたようだった。
「俺が誰を好きでも、無関係のおまえから、面と向かってキモいなんて言われる筋合いねえよな?」
佑士の言うように、クラスメートたちは俺たちより、むしろ戸館の態度に疑問を抱いたようだった。そこかしこから、ひそひそと囁き声が届く。
「戸館……言いすぎだよな」
「ああいう言い方、どうなの」
「言いたいこと分かんなくはないけど、でもさあ」
「そもそも宮之原くんと仲良かったくせに、手のひら返しすごくない?」
俺は振り返って戸館の様子を窺う。
怒りにか、それとも羞恥にか、顔を赤くした戸館は、血走った目つきで周囲を見回すと、坂下と塚田に訴えかけた。
笹村さんの一件以来、戸館は一人でいることが多くなり、めっきり彼らとの交流が減っていた筈だ。
「っ、坂下と塚田は、裏切られたって思わねえのかよ」
「俺は佑士から聞いてたよ。まさか、ここでぶちまけるとは思ってなかったけど」
「俺も、態度でなんとなくな。宮之原の趣味は理解できないけど、俺には関係ないし、他人が口出すものでもないし」
坂下の、自分は聞いていたという発言に、戸館はどこか傷ついたような表情になった。
塚田は相変わらず他人に関心がないみたいだ。ある意味さっぱりしている。
「なんだよ、それ!」
「落ち着きなよ、戸館。佑士が誰かを好きだって思う気持ち、俺たちには否定したり、どうこうしたりは出来ないだろ?」
「……なんで簡単に受け入れられんだよ」
戸館は唸り、再度、味方を見つけるためにか辺りを窺う。
そして篁の隣に佇む篠田の姿を捉えると、縋るように彼女の名前を呼んだ。最後の砦とばかりに。
「水津花……キモいのはあいつらだよな」
「うん。最悪、マジで無いわ」
佑士はというと、特に動揺したそぶりもなく、むしろ面白そうに戸館の言葉を受け止めたようだった。
「俺が誰を好きでも、無関係のおまえから、面と向かってキモいなんて言われる筋合いねえよな?」
佑士の言うように、クラスメートたちは俺たちより、むしろ戸館の態度に疑問を抱いたようだった。そこかしこから、ひそひそと囁き声が届く。
「戸館……言いすぎだよな」
「ああいう言い方、どうなの」
「言いたいこと分かんなくはないけど、でもさあ」
「そもそも宮之原くんと仲良かったくせに、手のひら返しすごくない?」
俺は振り返って戸館の様子を窺う。
怒りにか、それとも羞恥にか、顔を赤くした戸館は、血走った目つきで周囲を見回すと、坂下と塚田に訴えかけた。
笹村さんの一件以来、戸館は一人でいることが多くなり、めっきり彼らとの交流が減っていた筈だ。
「っ、坂下と塚田は、裏切られたって思わねえのかよ」
「俺は佑士から聞いてたよ。まさか、ここでぶちまけるとは思ってなかったけど」
「俺も、態度でなんとなくな。宮之原の趣味は理解できないけど、俺には関係ないし、他人が口出すものでもないし」
坂下の、自分は聞いていたという発言に、戸館はどこか傷ついたような表情になった。
塚田は相変わらず他人に関心がないみたいだ。ある意味さっぱりしている。
「なんだよ、それ!」
「落ち着きなよ、戸館。佑士が誰かを好きだって思う気持ち、俺たちには否定したり、どうこうしたりは出来ないだろ?」
「……なんで簡単に受け入れられんだよ」
戸館は唸り、再度、味方を見つけるためにか辺りを窺う。
そして篁の隣に佇む篠田の姿を捉えると、縋るように彼女の名前を呼んだ。最後の砦とばかりに。
「水津花……キモいのはあいつらだよな」
「うん。最悪、マジで無いわ」
