そんなことがあった数日後、学校への道を歩いていると、
「ちょっと、瑞稀! 聞いてるの?」
朝から夏帆がうるさい。
「聞いてるよ!」
「嘘よ! 絶対に聞いてない!」
「何なんだよ! 僕が誰と仲良くしようと関係ないだろう! 大体、なんで僕とのじちゃんが仲良くするのを、そんなに嫌がるんだよ!」
さすがにキレた僕に、夏帆は唇を震わせ、
「だって……あの人、瑞稀でBL描いてるのよ!」
そう叫んだ。
(何だって!? 今の夏帆の言い方だと、僕をネタにBLを描いてるってことだよね)
そう考えて、僕はハッとした。
カップリングは?
僕と誰?
……まさか、小泉先輩じゃないだろうな。
そう思った、その時だった。
「も~りかわ!」
甲高い声と同時に、背中に誰かが飛び乗って来た。
「うわっ!」
その重みに耐えきれず、僕はベシャリと潰れた。
「なんだよ、森川。ひ弱だな~」
頭の上から声が聞こえる。
「瑞稀、大丈夫か?」
航大に起こされながら見上げると、小泉先輩が立っていた。
「小泉先輩! 僕、先輩より小さいんですよ! 飛び乗らないで下さいよ!」
そう叫ぶと、
「なんだよ~、そんなに怒るなよ!」
と、小泉先輩が反論してきた。
小泉先輩にクレームを言おうと口を開きかけた瞬間、少し離れたところでニヤニヤしながらこっちを見ているのじちゃんを発見した。
「あ!」
「チッ!」
見つかったとでも言いたげに舌打ちすると、のじちゃんは足早に逃げて行く。
そんなのじちゃんに唖然としていると、
「小泉! お前、また森川に絡んで!」
支倉先輩の声が耳に入って来た。
「支倉!」
小泉先輩は支倉先輩の声を聞くなり、走って支倉先輩の背中に飛び乗った。
「……小泉、俺の話を聞いてた?」
「聞いてたから、お前の背中にしたんじゃん」
相変わらずのむちゃくちゃ理論に、支倉先輩が頭を抱えている。
そんな支倉先輩の隣で、彼女さんがクスクスと笑っているのが見えた。
(あ……そうか。そうだよね)
その瞬間、萎んでいく気持ちがバレないように、
「じゃあ、小泉先輩をお願いしますね」
そう言って、僕は下駄箱へと歩きだした。
「ちょっと、瑞稀! 聞いてるの?」
朝から夏帆がうるさい。
「聞いてるよ!」
「嘘よ! 絶対に聞いてない!」
「何なんだよ! 僕が誰と仲良くしようと関係ないだろう! 大体、なんで僕とのじちゃんが仲良くするのを、そんなに嫌がるんだよ!」
さすがにキレた僕に、夏帆は唇を震わせ、
「だって……あの人、瑞稀でBL描いてるのよ!」
そう叫んだ。
(何だって!? 今の夏帆の言い方だと、僕をネタにBLを描いてるってことだよね)
そう考えて、僕はハッとした。
カップリングは?
僕と誰?
……まさか、小泉先輩じゃないだろうな。
そう思った、その時だった。
「も~りかわ!」
甲高い声と同時に、背中に誰かが飛び乗って来た。
「うわっ!」
その重みに耐えきれず、僕はベシャリと潰れた。
「なんだよ、森川。ひ弱だな~」
頭の上から声が聞こえる。
「瑞稀、大丈夫か?」
航大に起こされながら見上げると、小泉先輩が立っていた。
「小泉先輩! 僕、先輩より小さいんですよ! 飛び乗らないで下さいよ!」
そう叫ぶと、
「なんだよ~、そんなに怒るなよ!」
と、小泉先輩が反論してきた。
小泉先輩にクレームを言おうと口を開きかけた瞬間、少し離れたところでニヤニヤしながらこっちを見ているのじちゃんを発見した。
「あ!」
「チッ!」
見つかったとでも言いたげに舌打ちすると、のじちゃんは足早に逃げて行く。
そんなのじちゃんに唖然としていると、
「小泉! お前、また森川に絡んで!」
支倉先輩の声が耳に入って来た。
「支倉!」
小泉先輩は支倉先輩の声を聞くなり、走って支倉先輩の背中に飛び乗った。
「……小泉、俺の話を聞いてた?」
「聞いてたから、お前の背中にしたんじゃん」
相変わらずのむちゃくちゃ理論に、支倉先輩が頭を抱えている。
そんな支倉先輩の隣で、彼女さんがクスクスと笑っているのが見えた。
(あ……そうか。そうだよね)
その瞬間、萎んでいく気持ちがバレないように、
「じゃあ、小泉先輩をお願いしますね」
そう言って、僕は下駄箱へと歩きだした。

