学級委員になってみて、実は良い事が続いていた。
まず、あの日、倒れた僕を助けてくれた支倉大和先輩と再会出来ただけではなく、向こうも僕の名前を覚えてくれたこと。
まだ入学したばかりなのに、学校で絶大な人気のある生徒会の皆様にまで名前を覚えてもらえて、
「あ! 大和の後輩ちゃん」
「あれ? 支倉の後輩」
と呼ばれ、その度に「おはようございます。森川です!」と笑顔で返していたら、
「森川君、おはよう」
「森川、元気か?」
と、今や先輩方にまでお声かけしてもらえるまでになった!!
しかもですよ!
腐腐腐……同志を得たのです。
そう! なんと、学級委員の相棒、野尻さんこと「のじちゃん」が、漫画研究部に所属する腐女子と判明!!(テッテレー!)
え? 何で分かったのかって?
そう、あれはまさに運命だったよ。
僕の大好きなBL作家「もっちり食パン先生」の新刊を買いに、学校帰りに本屋に立ち寄ったんだ。
まさに、平台に並べられたもっちり食パン先生の漫画に手を伸ばしたその時、同時に同じ本に手を伸ばした人物……そう! それがのじちゃんだった。
「え? 野尻さん?」
「はぁ? 森川君?」
同時に声を上げたのは、言うまでもない。
そしてこの日……僕たちは分かり合えたのだよ!
のじちゃんと僕は好むBLが近くて、思わず近くのワクテリアでハンバーガーとポテトをつまみながら語り合った。
「森っち!」
「のじちゃん!」
この日、僕たちは熱い腐れ縁……ならぬ、熱い同志の契りを交わした。
のじちゃんは、眼鏡に引っ詰め髪の真面目系女子だが、実はな~んとなく同じ匂いを感じてはいたのだ。
学級委員会でも、小泉先輩が支倉先輩の背中に飛び乗る度に、「ふっ……」と幸せそうな笑みを浮かべていたのを僕は見逃さなかった。
あの運命の日から、委員会の帰りはのじちゃんとBL談議をするのが恒例となった。
そんなある委員会の帰り。
のじちゃんは机に両肘を置き、まるで難問を解いているかのような表情で、
「……で、森っち。あなたは小泉先輩と支倉先輩、どちらが攻めだと思う?」
と、聞いてきた。
「!」
僕は座席に委員会ノートを置きながら、真顔でのじちゃんの顔を見上げた。
「それは……支倉先輩で」
「ふっ……残念だわ。私は小泉先輩と見たわ! あの小さな身体とベビーフェイスに惑わされちゃダメよ。あの人、絶対に強引攻めだと思うの」
「なるほどなるほど……」
のじちゃんの考察を聞きながら、僕は真剣に頷く。
「しかも考えて! 小泉先輩は、小さな巨人でバレー部のエース。その女房役が、セッターの支倉先輩なわけじゃない?」
のじちゃんの言葉に、僕はハッとした。
「……ということは、中学時代から!」
「もう、恋人を通り越して夫夫なのよ」
「のじちゃん……さすがだよ!」
感動していた僕に、突然、のじちゃんの眼鏡が光った。
「シッ! 森っち。誰か来るわ」
まるで忍びのようなのじちゃんに、僕はゆっくりと頷いた。
「じゃあ……今日の議題は、明日のHRでみんなからの意見を聞くのでどうかな?」
「いいんじゃないかしら。私だけの意見より、有意義な意見が聞けると思うし」
と話した瞬間、教室のドアが開いた。
まず、あの日、倒れた僕を助けてくれた支倉大和先輩と再会出来ただけではなく、向こうも僕の名前を覚えてくれたこと。
まだ入学したばかりなのに、学校で絶大な人気のある生徒会の皆様にまで名前を覚えてもらえて、
「あ! 大和の後輩ちゃん」
「あれ? 支倉の後輩」
と呼ばれ、その度に「おはようございます。森川です!」と笑顔で返していたら、
「森川君、おはよう」
「森川、元気か?」
と、今や先輩方にまでお声かけしてもらえるまでになった!!
しかもですよ!
腐腐腐……同志を得たのです。
そう! なんと、学級委員の相棒、野尻さんこと「のじちゃん」が、漫画研究部に所属する腐女子と判明!!(テッテレー!)
え? 何で分かったのかって?
そう、あれはまさに運命だったよ。
僕の大好きなBL作家「もっちり食パン先生」の新刊を買いに、学校帰りに本屋に立ち寄ったんだ。
まさに、平台に並べられたもっちり食パン先生の漫画に手を伸ばしたその時、同時に同じ本に手を伸ばした人物……そう! それがのじちゃんだった。
「え? 野尻さん?」
「はぁ? 森川君?」
同時に声を上げたのは、言うまでもない。
そしてこの日……僕たちは分かり合えたのだよ!
のじちゃんと僕は好むBLが近くて、思わず近くのワクテリアでハンバーガーとポテトをつまみながら語り合った。
「森っち!」
「のじちゃん!」
この日、僕たちは熱い腐れ縁……ならぬ、熱い同志の契りを交わした。
のじちゃんは、眼鏡に引っ詰め髪の真面目系女子だが、実はな~んとなく同じ匂いを感じてはいたのだ。
学級委員会でも、小泉先輩が支倉先輩の背中に飛び乗る度に、「ふっ……」と幸せそうな笑みを浮かべていたのを僕は見逃さなかった。
あの運命の日から、委員会の帰りはのじちゃんとBL談議をするのが恒例となった。
そんなある委員会の帰り。
のじちゃんは机に両肘を置き、まるで難問を解いているかのような表情で、
「……で、森っち。あなたは小泉先輩と支倉先輩、どちらが攻めだと思う?」
と、聞いてきた。
「!」
僕は座席に委員会ノートを置きながら、真顔でのじちゃんの顔を見上げた。
「それは……支倉先輩で」
「ふっ……残念だわ。私は小泉先輩と見たわ! あの小さな身体とベビーフェイスに惑わされちゃダメよ。あの人、絶対に強引攻めだと思うの」
「なるほどなるほど……」
のじちゃんの考察を聞きながら、僕は真剣に頷く。
「しかも考えて! 小泉先輩は、小さな巨人でバレー部のエース。その女房役が、セッターの支倉先輩なわけじゃない?」
のじちゃんの言葉に、僕はハッとした。
「……ということは、中学時代から!」
「もう、恋人を通り越して夫夫なのよ」
「のじちゃん……さすがだよ!」
感動していた僕に、突然、のじちゃんの眼鏡が光った。
「シッ! 森っち。誰か来るわ」
まるで忍びのようなのじちゃんに、僕はゆっくりと頷いた。
「じゃあ……今日の議題は、明日のHRでみんなからの意見を聞くのでどうかな?」
「いいんじゃないかしら。私だけの意見より、有意義な意見が聞けると思うし」
と話した瞬間、教室のドアが開いた。

