「はぁ? 学級委員?」
貧血で倒れた僕が、クラスに戻って開口一番に叫んだ言葉だ。
僕は一時間ばかり休んでから、クラスに戻った。
すると、
「あ、森川。すまない。くじ引きで、きみが学級委員に選ばれたよ」
担任が申し訳なさそうに、僕に衝撃の事実を告げた。
なんでも、委員会は立候補制にしたらしく、図書委員や体育委員等は早々に決まり、美化委員、風紀委員、学級委員が残ったんだとか。
立候補者が出ないまま沈黙の時間が続き、先生が残った委員会の名前を書いた紙を箱に入れ、一人ずつくじを引いて、この三つの委員会の名前が書かれた紙を引いた人が、その委員会をやると決めたらしい。
既に委員会が決まった人を除き、三つの委員会の名前が書かれた紙を六枚入れてくじ引きをした結果……残った一枚が学級委員だったわけ。
僕はとんだ入学式になり、本当についてないと思っていた。
………だが、しかし!!
同じ学級委員に選ばれた野尻莉緒さんと一緒に会議室に向かって歩いていると、
「あれ? 貧血で倒れた子だ」
の声が聞こえた。
声のした方を見ると、あの日、僕の処女を奪おうとした……ゲフンゲフン。
もとい、僕を助けてくれた支倉先輩が、議題のプリントを持って歩いていた。
「やまと~、知り合いか?」
そんな先輩の背後から、もう一人の人物の声がしたかと思うと、支倉先輩の背中に飛びついた。
支倉先輩は、手には議題のプリント。
背中には、身長が小さめの先輩(男子)を背負った状態になって現れたのだ。
(おぉ! なんというBL的においしい展開!!)
内心、鼻息を荒くしながら、二人の様子を眺めていた。
「小泉、重い!」
「やまと~、つれない事言うなよ~」
「お前……書記なんだから、ちゃんとしろよ」
呆れ顔の支倉先輩に、「小泉」と呼ばれた先輩は背中から飛び降りると、
「酷いわ、支倉君。私との事は、遊びだったのね……」
と、泣き真似し出した。
この状況に、僕と野尻さんは笑うしかない。
そんな僕たちに、
「小泉! お前の下らない冗談に、どうリアクションすれば良いのか分からなくて困ってるじゃないか!」
支倉先輩がそう窘めると、小泉先輩は、
「ごめんね、困っちゃうよね~」
そう言って苦笑いを浮かべた。
その笑顔に、僕たちはキュンとしてしまった。
そう……隣の隣に居た野尻さんも、小泉先輩の笑顔にフォーリンラブだったようだ。
支倉先輩は生徒会の議長団で、学級委員会の司会進行をする人だった。
僕が入学した高校は、生徒会活動が盛んな学校だった。
そんな生徒会の中で、本人は地味な役職だと思っているらしいが、実はイケメン揃いの生徒会の中でも「癒し系」と謳われる人気者だった。
タレ目な目が優しい雰囲気にピッタリで、実際、本当に優しい人だった。
野尻さん情報では、名前は支倉大和先輩。
男三人兄弟の真ん中で、バレー部。
背中に飛びついた小泉太陽先輩とは、同じバレー部のエースとセッターのコンビらしい。
中学からのコンビで、元々弱小だったバレー部が、二人が入部してから強くなったんだとか。
(女子の情報網って……、何処から仕入れるんだろう?)
貧血で倒れた僕が、クラスに戻って開口一番に叫んだ言葉だ。
僕は一時間ばかり休んでから、クラスに戻った。
すると、
「あ、森川。すまない。くじ引きで、きみが学級委員に選ばれたよ」
担任が申し訳なさそうに、僕に衝撃の事実を告げた。
なんでも、委員会は立候補制にしたらしく、図書委員や体育委員等は早々に決まり、美化委員、風紀委員、学級委員が残ったんだとか。
立候補者が出ないまま沈黙の時間が続き、先生が残った委員会の名前を書いた紙を箱に入れ、一人ずつくじを引いて、この三つの委員会の名前が書かれた紙を引いた人が、その委員会をやると決めたらしい。
既に委員会が決まった人を除き、三つの委員会の名前が書かれた紙を六枚入れてくじ引きをした結果……残った一枚が学級委員だったわけ。
僕はとんだ入学式になり、本当についてないと思っていた。
………だが、しかし!!
同じ学級委員に選ばれた野尻莉緒さんと一緒に会議室に向かって歩いていると、
「あれ? 貧血で倒れた子だ」
の声が聞こえた。
声のした方を見ると、あの日、僕の処女を奪おうとした……ゲフンゲフン。
もとい、僕を助けてくれた支倉先輩が、議題のプリントを持って歩いていた。
「やまと~、知り合いか?」
そんな先輩の背後から、もう一人の人物の声がしたかと思うと、支倉先輩の背中に飛びついた。
支倉先輩は、手には議題のプリント。
背中には、身長が小さめの先輩(男子)を背負った状態になって現れたのだ。
(おぉ! なんというBL的においしい展開!!)
内心、鼻息を荒くしながら、二人の様子を眺めていた。
「小泉、重い!」
「やまと~、つれない事言うなよ~」
「お前……書記なんだから、ちゃんとしろよ」
呆れ顔の支倉先輩に、「小泉」と呼ばれた先輩は背中から飛び降りると、
「酷いわ、支倉君。私との事は、遊びだったのね……」
と、泣き真似し出した。
この状況に、僕と野尻さんは笑うしかない。
そんな僕たちに、
「小泉! お前の下らない冗談に、どうリアクションすれば良いのか分からなくて困ってるじゃないか!」
支倉先輩がそう窘めると、小泉先輩は、
「ごめんね、困っちゃうよね~」
そう言って苦笑いを浮かべた。
その笑顔に、僕たちはキュンとしてしまった。
そう……隣の隣に居た野尻さんも、小泉先輩の笑顔にフォーリンラブだったようだ。
支倉先輩は生徒会の議長団で、学級委員会の司会進行をする人だった。
僕が入学した高校は、生徒会活動が盛んな学校だった。
そんな生徒会の中で、本人は地味な役職だと思っているらしいが、実はイケメン揃いの生徒会の中でも「癒し系」と謳われる人気者だった。
タレ目な目が優しい雰囲気にピッタリで、実際、本当に優しい人だった。
野尻さん情報では、名前は支倉大和先輩。
男三人兄弟の真ん中で、バレー部。
背中に飛びついた小泉太陽先輩とは、同じバレー部のエースとセッターのコンビらしい。
中学からのコンビで、元々弱小だったバレー部が、二人が入部してから強くなったんだとか。
(女子の情報網って……、何処から仕入れるんだろう?)

