腐男子な僕はBL展開に胸きゅんが止まらない!

「あちぃ~」
7月に入り、夏服でも暑くなってきた。
体育の授業も、外は暑い。
しかも今日の授業は、サッカーだった。
普段はアホの航大も、サッカーしてる時だけはカッコイイ。
体育着の裾で汗を拭いている航大の腹が、綺麗に割れているのを見て、僕も自分のお腹を眺めてみた。

白い……ぺたんこ……

隣の航大、シックスパック。
むむむむむ!
授業が終わり、航大の隣で水を飲んでいた僕は、なんか腹が立った。
そして悪戯心に火がつき、水道の蛇口に手を伸ばす。
航大は、丁度、頭に水をかけている。
(僕の隣で、呑気にしている航大が悪い!)
などと言い訳をして、蛇口を最大まで捻ってやった。
すると、
「うわっ!」
と航大が叫び、上半身水浸し。
「あはははは! 航大、水浸し~」
そう言って笑った僕に、航大は仕返しとばかりに蛇口の先を指で塞ぎ、勢いよく水を飛ばしてきた。
すると、
「うわっ!」
と、僕以外の声。
そう。僕の隣に居た宮代にも水がかかってしまったのだ。
(ちなみに、航大は水道の一番端に居たから、僕は他の人には水をかけてないよ)
「あ! 宮代、悪い!」
と航大が謝ったが、高校男子だ。
もう、その後は水遊びが始まった。
「つめてぇ!」
「止めろよ!」
とか、なんとか叫んで水遊びしていた僕たちは、近付いて来た脅威に気付かなかった。
「お前ら……何、水道周りを水浸しにしているんだ!!」
見た目がヤクザの体育教師、岡本先生に怒鳴られてしまう。

……罰として水道周りの掃除を命じられてしまった。
僕たちは全身びしょ濡れのまま、モップを動かす。

すると突然、航大が自分のジャージの上着を僕に被せた。
「何? 暑いから要らない」
「いいから着とけ!」
「えー! 意味分からない」
「……濡れた体育着から透けたお前の身体、なんかエロいから着とけ!」
そう言われて
「アレアレ? 航大君、僕の水に濡れた肌に欲じ……ムグっ」
「いいから、お前は黙って着てろ!」
赤面した航大に口を塞がれていると、隣でモップを持っていた岩田がじーっと僕を見つめて呟いた。
「いや、鈴木。今でもエロいぞ?」
航大のジャージが大きすぎて、僕が着ると完全に萌え袖&膝丈のワンピース状態になっていたのだ。
航大は額に手を当てると
「隠すと逆にエロいバージョンか!」
そう叫んだ。
(ちなみに航大含め、他の男子はみんな上半身裸です)
「じゃあ、僕も脱ぐ?」
と、ジャージのファスナーを掴んで航大に聞くと、男子全員から
「「「いいから、お前は絶対着てろ!!!」」」
と、口を揃えて言われてしまった。

なんでだよ~!!
なんで僕だけ、ジャージ姿なんだよ!!