腐男子な僕はBL展開に胸きゅんが止まらない!

出会いは、桜の舞う四月。

真新しい制服。
新しい高校生活。
誰もが夢と希望に溢れる入学式。

──のはずが、僕は極度の緊張で貧血になってぶっ倒れた。

「きみ、大丈夫?」

朦朧とする意識の中、誰かが駆け寄ってくる音が聞こえてきた。

声に反応して見上げると、優しいタレ目と漆黒の瞳が飛び込んできた。

「俺の声、分かる?」

ゆっくり頷くと、その人は安堵したように微笑み、

「今から保健室に運ぶからね」

そう言われて、肩を貸してくれるのかと思いきや──

まさかのお姫様抱っこ!!

周りから黄色い悲鳴が上がる。

(分かる!! その気持ち、めちゃくちゃ分かる!!
……でも、出来れば僕も抱っこされる側じゃなくて、その光景を見たかった……)

吐き気とめまいに耐えながら、そんな馬鹿なことを考えているうちに、僕の意識はブラックアウトした。