玄関の床は大理石だった。
シューズクローゼットはウォークインになっている。
「こんなに靴、買わないし」
「でしょうね」
小春のつぶやきは狼弦に聞こえていたようだ。
さっきから無表情だし、ものすごく機械的な対応に帝都に来たばかりの小春は辛くなってきた。
「玄関からまっすぐ行くとリビング、各々の部屋はこっちとこっち。
こっちがトイレでこっちが洗面所と風呂です。小春様に必要なものはすべてトキ様がそろえて準備してあります。足りないものは買い足してください。」
部屋の中を回りながら簡単に案内される。
リビングは20畳くらいあったて、ダイニングテーブルやソファ、テレビもそろっていた。
居室は10畳はある。ウォークインクローゼットには春物の服が準備されていた。
入学式に着て行く用のスーツとパンプスもある。
ベットは羽毛布団がかかっており、掛布団カバーには小春の隙は淡いピンクと白で桜の刺繍が入っている。
勉強用の机と椅子もあるし、化粧台もある。
昔読んだ小公女セーラみたいな世界観だ。
「これ、夢?目が覚めたら何も無くなっているっていうオチがありそう」
リビングのソファに座りながら小春はつぶやく。
狼弦はリビングの扉の前に立っていた。
「物はそろってますが、食べ物はそろっていません。今日の夜は食べに行きますか?それともテイクアウトを取りますか?」
「自炊って選択肢は?」
狼弦からの二択に、小春はもう1つ選択肢を足した。
「作れるんですか?」
狼弦は訝しそうに小春を見る。
「郷にいたときはお父さんもお母さんも仕事していたから、中学くらいから私が夕ご飯を作ることもあったんだ。簡単なもので良ければ作れるよ」
「そうですか。お疲れであれば無理なさらず」
「いつもの味の方が安心できるから作ることにする。狼弦さんは苦手な食べ物やアレルギーはありますか?」
小春を気遣う狼弦。
小春は帝都に来た緊張と気疲れが溜まってきていた。慣れない味より慣れた味の方が気持ちが落ち着いて、いつものペースを保てそうな気がした。
狼弦の方は予定していなかった小春の対応に戸惑っていた。
「アレルギーはありません。苦手な食べ物は・・・」
狼弦は固まっている。
「苦手な食べ物は?」
小春が改めて聞く。
「・・・です」
「え?もう少し大きな声でお願い」
「ピーマンです」
今までまっすぐな目で小春を見て話していた狼弦は、目をそらして顔を真っ赤にして苦手な食べ物を言った。
「ピーマン?え?ふっ、ははは・・・」
思いもよらない単語に小春は笑いが止まらなくなってしまった。
狼弦は悔しそうな顔をしている。
「ごめんなさい、今までのイメージとピーマンが苦手なのとがつながらなくて・・・」
謝るがなぜか笑いが止まらない。
「あの・・・小春様、笑いすぎです」
狼弦はしばらく顔を赤くしたまま、笑いが止まらなくなった小春を見ていた。
悔しいやら恥ずかしいやら複雑な心境らしい。
「狼弦さんも人間ですね。良かった」
シューズクローゼットはウォークインになっている。
「こんなに靴、買わないし」
「でしょうね」
小春のつぶやきは狼弦に聞こえていたようだ。
さっきから無表情だし、ものすごく機械的な対応に帝都に来たばかりの小春は辛くなってきた。
「玄関からまっすぐ行くとリビング、各々の部屋はこっちとこっち。
こっちがトイレでこっちが洗面所と風呂です。小春様に必要なものはすべてトキ様がそろえて準備してあります。足りないものは買い足してください。」
部屋の中を回りながら簡単に案内される。
リビングは20畳くらいあったて、ダイニングテーブルやソファ、テレビもそろっていた。
居室は10畳はある。ウォークインクローゼットには春物の服が準備されていた。
入学式に着て行く用のスーツとパンプスもある。
ベットは羽毛布団がかかっており、掛布団カバーには小春の隙は淡いピンクと白で桜の刺繍が入っている。
勉強用の机と椅子もあるし、化粧台もある。
昔読んだ小公女セーラみたいな世界観だ。
「これ、夢?目が覚めたら何も無くなっているっていうオチがありそう」
リビングのソファに座りながら小春はつぶやく。
狼弦はリビングの扉の前に立っていた。
「物はそろってますが、食べ物はそろっていません。今日の夜は食べに行きますか?それともテイクアウトを取りますか?」
「自炊って選択肢は?」
狼弦からの二択に、小春はもう1つ選択肢を足した。
「作れるんですか?」
狼弦は訝しそうに小春を見る。
「郷にいたときはお父さんもお母さんも仕事していたから、中学くらいから私が夕ご飯を作ることもあったんだ。簡単なもので良ければ作れるよ」
「そうですか。お疲れであれば無理なさらず」
「いつもの味の方が安心できるから作ることにする。狼弦さんは苦手な食べ物やアレルギーはありますか?」
小春を気遣う狼弦。
小春は帝都に来た緊張と気疲れが溜まってきていた。慣れない味より慣れた味の方が気持ちが落ち着いて、いつものペースを保てそうな気がした。
狼弦の方は予定していなかった小春の対応に戸惑っていた。
「アレルギーはありません。苦手な食べ物は・・・」
狼弦は固まっている。
「苦手な食べ物は?」
小春が改めて聞く。
「・・・です」
「え?もう少し大きな声でお願い」
「ピーマンです」
今までまっすぐな目で小春を見て話していた狼弦は、目をそらして顔を真っ赤にして苦手な食べ物を言った。
「ピーマン?え?ふっ、ははは・・・」
思いもよらない単語に小春は笑いが止まらなくなってしまった。
狼弦は悔しそうな顔をしている。
「ごめんなさい、今までのイメージとピーマンが苦手なのとがつながらなくて・・・」
謝るがなぜか笑いが止まらない。
「あの・・・小春様、笑いすぎです」
狼弦はしばらく顔を赤くしたまま、笑いが止まらなくなった小春を見ていた。
悔しいやら恥ずかしいやら複雑な心境らしい。
「狼弦さんも人間ですね。良かった」
