「え! じゃあ、その紫檀色の襟巻の奴らってのは、いわゆる賊どもの集まりの危ない連中ってことなのか?」
海刃が思わず声を高めると、かずみが彼を小突いた。
「声がでかい!」
ここは先ほど飛び出してきた団子屋の中。
小雨、かずみ、海刃、来華、影利の五人は机に向かい合って座っていた。
「……うん、まぁ、そういうことかな」
来華は視線を落として、海刃の言葉を肯定した。
「それで……、その人たちはどういうことをするの……?」
小雨は恐々と尋ねた。
少しの沈黙があった。
影利が感情を押し殺したような顔で、静かに口を開いた。
「それは……人殺し、人攫いだ」
「…………」
小雨、かずみ、海刃は言葉が出なかった。
「……どういう……ことだ?」
よろずは桜在を身動きひとつせずに見上げたまま、声を絞り出すようにやっとそれだけ尋ねた。
桜在は表情ひとつ変えずに、よろずを見下ろした。
「殺せば良いのだ。この村の者全てを。情など捨てろ。この世界では、非情にならねば生きてはゆけぬ。非情さには、非情さでなければ勝てぬ。でなければ、お前を我らの仲間として認めることはできない」
「っで、でも、だからってなんで! なんで皆殺しなんだ? 言ってることの意味がわかんねーよ!」
「言っただろう。この村の者は皆、アヤカシに取り憑かれている。それも長い間だ。長い間取り憑かれた者はどんどん人格が喰われていき、死んだも同然なのだ。そうなれば助からぬ。生きている価値などないのだ」
桜在はそれでもなお、表情を変えずただそう言っただけだった。
海刃が思わず声を高めると、かずみが彼を小突いた。
「声がでかい!」
ここは先ほど飛び出してきた団子屋の中。
小雨、かずみ、海刃、来華、影利の五人は机に向かい合って座っていた。
「……うん、まぁ、そういうことかな」
来華は視線を落として、海刃の言葉を肯定した。
「それで……、その人たちはどういうことをするの……?」
小雨は恐々と尋ねた。
少しの沈黙があった。
影利が感情を押し殺したような顔で、静かに口を開いた。
「それは……人殺し、人攫いだ」
「…………」
小雨、かずみ、海刃は言葉が出なかった。
「……どういう……ことだ?」
よろずは桜在を身動きひとつせずに見上げたまま、声を絞り出すようにやっとそれだけ尋ねた。
桜在は表情ひとつ変えずに、よろずを見下ろした。
「殺せば良いのだ。この村の者全てを。情など捨てろ。この世界では、非情にならねば生きてはゆけぬ。非情さには、非情さでなければ勝てぬ。でなければ、お前を我らの仲間として認めることはできない」
「っで、でも、だからってなんで! なんで皆殺しなんだ? 言ってることの意味がわかんねーよ!」
「言っただろう。この村の者は皆、アヤカシに取り憑かれている。それも長い間だ。長い間取り憑かれた者はどんどん人格が喰われていき、死んだも同然なのだ。そうなれば助からぬ。生きている価値などないのだ」
桜在はそれでもなお、表情を変えずただそう言っただけだった。

