来華は光我の恐ろしい化け物ような姿と、自ら命を絶つ瞬間を、はっきりとその瞳に映していた。
茫然とその光景と、桜在の悲しげな顔を見比べる。
「——っ母さん……」
そうつぶやくと、来華はその場に泣き崩れた。
彼女も思い返せば実はあの頃、自分自身の母の言動や表情に不信感を抱き、恐怖さえ覚えたことがあったのだった。
しかし、まさか母があんな化け物を秘めながら、それでも自分のことを考えて、命を捨てていたとは……来華は夢にも思わなかった……。
桜在が来華の前にひざまずく。
「どんな理由があっても、人殺しは人殺しだ……。許してくれとは言わない……。でも、これだけは言わせてくれ……。本当に、すまなかった……」
来華はなにも言えずに、ただただ泣きながら首を横に振っていた……。
動かなくなった光我の傍らに座り込んでいたよろずは、はっとして、背負っていた大鎌で背後から振り下ろされた鎖鎌を受け止めた。
海刃はギリギリと鎖鎌に力を加えながら、僅かに笑みを浮かべる。
「へっ、やっとソイツ(大鎌)を使う気になったかよ」
「…………」
よろずはなにも言わなかったが、その眼光には、今までには無い鋭さがあった。
茫然とその光景と、桜在の悲しげな顔を見比べる。
「——っ母さん……」
そうつぶやくと、来華はその場に泣き崩れた。
彼女も思い返せば実はあの頃、自分自身の母の言動や表情に不信感を抱き、恐怖さえ覚えたことがあったのだった。
しかし、まさか母があんな化け物を秘めながら、それでも自分のことを考えて、命を捨てていたとは……来華は夢にも思わなかった……。
桜在が来華の前にひざまずく。
「どんな理由があっても、人殺しは人殺しだ……。許してくれとは言わない……。でも、これだけは言わせてくれ……。本当に、すまなかった……」
来華はなにも言えずに、ただただ泣きながら首を横に振っていた……。
動かなくなった光我の傍らに座り込んでいたよろずは、はっとして、背負っていた大鎌で背後から振り下ろされた鎖鎌を受け止めた。
海刃はギリギリと鎖鎌に力を加えながら、僅かに笑みを浮かべる。
「へっ、やっとソイツ(大鎌)を使う気になったかよ」
「…………」
よろずはなにも言わなかったが、その眼光には、今までには無い鋭さがあった。

