青年は例の白い札を取り出して、それに大蛇の血を染み込ませる。
札の中心の円には、とぐろを巻いた大蛇の墨絵が浮き上がった。
程なくして、大蛇の亡骸は、風に溶けるようにザワリと消失し、その後から無数の白い光の塊が現れて、天へ昇っていった。
きっと、この世に未練を残した魂の集まりだったのだろう。
そのとき、一人の女が大慌てで幼い少年の元へ駆け寄ってきた。
「かん太!」
その女は自分の子の名を叫び、しっかりと抱きしめた。
「この子を助けてくださり、ありがとうございます! 本当に感謝します!」
母親は目を潤ませながら、かずみに何度も礼を言った。
「えっ? いやぁ、お礼ならあの人の方が……」
かずみはそう言って、チラリとあの少女に目をやった。
すると、小雨がおずおずと助けてくれた二人に近づき、声をかけた。
「あ、あの~。助けてくれてありがとうございました」
「いえ、礼には及びません」
少女は軽く微笑んでそれに答えた。
本当に綺麗な人だ。
小雨はそう思った。
かずみも急いで駆け寄ると、深く頭を下げた。
「ありがとうございました!」
「いや、無事で良かった」
少女はそう答えると、急に表情を引き締めて、こう尋ねてきた。
札の中心の円には、とぐろを巻いた大蛇の墨絵が浮き上がった。
程なくして、大蛇の亡骸は、風に溶けるようにザワリと消失し、その後から無数の白い光の塊が現れて、天へ昇っていった。
きっと、この世に未練を残した魂の集まりだったのだろう。
そのとき、一人の女が大慌てで幼い少年の元へ駆け寄ってきた。
「かん太!」
その女は自分の子の名を叫び、しっかりと抱きしめた。
「この子を助けてくださり、ありがとうございます! 本当に感謝します!」
母親は目を潤ませながら、かずみに何度も礼を言った。
「えっ? いやぁ、お礼ならあの人の方が……」
かずみはそう言って、チラリとあの少女に目をやった。
すると、小雨がおずおずと助けてくれた二人に近づき、声をかけた。
「あ、あの~。助けてくれてありがとうございました」
「いえ、礼には及びません」
少女は軽く微笑んでそれに答えた。
本当に綺麗な人だ。
小雨はそう思った。
かずみも急いで駆け寄ると、深く頭を下げた。
「ありがとうございました!」
「いや、無事で良かった」
少女はそう答えると、急に表情を引き締めて、こう尋ねてきた。

