よろづーこれは、かつて人々によって穢され、見捨てられた、もうひとつの世界のお話ー

 そうして、四人がそれぞれ背を向けたときだった——

「やっと追いついたぞ、お前ら!」

 かずみの力強い声と共に、小雨たちが木立の中から姿を現した。

 よろずはグッと奥歯を噛みしめる。

「お前ら……」

 光我は困惑した表情を浮かべ、顔をしかめた。

「……っなんで、てめぇがここに……」

 影利は厳しい表情で弟を見つめている。
 来華は桜在をギロリと睨みつけた。

「やっと見つけた……」

「…………」

 桜在は表情ひとつ変えることなく、彼女に顔を向けた。
 
 小雨が真っ直ぐと、よろずと視線を合わせる。
 かずみと海刃も同じだった。
 よろずは無表情で三人を見つめ返す。
 
 海刃が口を開いた。

「今度は、お前に負けるわけにはいかねぇな」