よろづーこれは、かつて人々によって穢され、見捨てられた、もうひとつの世界のお話ー

 三人が着いたときには、商店街はすでに無茶苦茶だった。
 
「今度はなんだ?」
 
 海刃がその犯人を見上げた。
 
「今度はでっかい蛇だぁ!」
 
 小雨がそれに答えるように叫んだ。
 そこには、この前倒した大ムカデほどの大蛇がとぐろを巻いて、舌をチラつかせながらこちらを見据えていたのだ。
 
「チッ、また長い奴かよ!」
 
 かずみは武器を手に取りながら、舌打ちをした。
 
「シャー!」
 
 大蛇は三人に向かって、大きな口をカッと開いて威嚇した。
 それと同時に、海刃が大蛇に向かっていった。
 海刃は鎖鎌の分銅の部分を、大蛇へ狙いを定めて投げ飛ばした。
 分銅は大蛇の身体に激突したものの、少し怯ませただけだった。
 
「シャー!」
 
 しかしその隙に、かずみと小雨は、それぞれ別々に大蛇の死角へ回り込んでいた。
 大蛇が怒って海刃へ向かっていこうとする前に、二人はそれぞれの武器で大蛇に両側から攻撃を仕掛けた。
 が、大蛇の身体は固い鱗で覆われており、中々致命傷を負わせることができない。
 二人は慌てて暴れる大蛇から遠ざかった。
 
「ヤロォッ!」
 
 海刃が大蛇に分銅を飛ばして鎖を絡めつけ、頭の動きを封じた。
 海刃は身体を持っていかれそうになりながら必死に踏ん張っている。
 小雨とかずみは、素早く抑えられている大蛇の頭部へ向かった。


 
 が、そのとき——