よろづーこれは、かつて人々によって穢され、見捨てられた、もうひとつの世界のお話ー

 みんなはとりあえず、何人かに分かれて調べることにした。

「俺は独りで大丈夫だ」

 影利がそう言ってみんなを見回す。

「えっ! おれ、影利さんとが——」

 そう言いかけた海刃の頭を、かずみがしばいた。

「影利さんは大人だから、独りで十分なんだよ! お前は私とだ!」

「え~?」

 海刃は口をへの字にしたが、再びかずみにど突かれた。

「四の五の言うな!」

 そんなかずみを来華はニヤニヤしながら見ると、小雨の肩に手を回す。

「んじゃ、あたしたちは決まりね! 小雨」

 小雨がそれに答えて、ニコッと笑った。

「うん! よろしくね」

「来華、小雨のこと頼んだぞ!」

 来華はかずみにニッと笑いかける。

「わかってるって! 二人こそ仲良くやんなよ!」

 かずみは僅かに頬を赤らめた。

「よっ、余計なお世話だ!」