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ぼくとお姉ちゃんは、いつからか二人でひとつになりました。恐らくはあの日からだと思います。両親がこの世を旅立った日です。お姉ちゃんは每日泣き叫んでいたので、ぼくはずっと傍にいました。慰めの言葉をかけ、からだを抱きしめているうちに、ぼくの腕はゆっくりと時間をかけながらお姉ちゃんのなかへと入っていきました。まるで木の幹が周りにあるものを呑み込みながら成長していくみたいに、ぼくの腕はお姉ちゃんのなかに溶け落ち、やがては引き込まれるみたいにぼくのお腹とお姉ちゃんの背中がひっついていきました。
ぼくはお姉ちゃんになりました。お姉ちゃんの叫びは、ぼくの喉元から発せられたものになりました。なんで私がこんな目に。どうして私たちなの。お母さんとお父さんを連れていくなら、わたしも連れってよ。私だけが生きるなんて嫌……。ぼくはお姉ちゃんの意のままに叫びました。
半年が経った頃、お姉ちゃんがぽつりと呟きました。
もう嫌。こんな世界。どうして私だけ、なんで私たち? 連れていくなら他にして。たとえば人を殺したような、生きるに値しない人間なんてこの世にごまんといるでしょう? なんでよ、なんで私なのよ! ふざけんな。消えろ。消えてなくなれ。こんな世界、無くなればいい。私もろとも全員、この世界が砕け散ってしまえばいい。
ぼくは、これ以上お姉ちゃんが壊れていく姿をみれませんでした。お姉ちゃんが壊れるということは、すなわちぼくも壊れるということだからです。
だから、ぼくはお姉ちゃんの望みを叶えることにしました。
ぼくたちを苦しめるこんな世界。
ない方がいいんです。
ぼくとお姉ちゃんは、いつからか二人でひとつになりました。恐らくはあの日からだと思います。両親がこの世を旅立った日です。お姉ちゃんは每日泣き叫んでいたので、ぼくはずっと傍にいました。慰めの言葉をかけ、からだを抱きしめているうちに、ぼくの腕はゆっくりと時間をかけながらお姉ちゃんのなかへと入っていきました。まるで木の幹が周りにあるものを呑み込みながら成長していくみたいに、ぼくの腕はお姉ちゃんのなかに溶け落ち、やがては引き込まれるみたいにぼくのお腹とお姉ちゃんの背中がひっついていきました。
ぼくはお姉ちゃんになりました。お姉ちゃんの叫びは、ぼくの喉元から発せられたものになりました。なんで私がこんな目に。どうして私たちなの。お母さんとお父さんを連れていくなら、わたしも連れってよ。私だけが生きるなんて嫌……。ぼくはお姉ちゃんの意のままに叫びました。
半年が経った頃、お姉ちゃんがぽつりと呟きました。
もう嫌。こんな世界。どうして私だけ、なんで私たち? 連れていくなら他にして。たとえば人を殺したような、生きるに値しない人間なんてこの世にごまんといるでしょう? なんでよ、なんで私なのよ! ふざけんな。消えろ。消えてなくなれ。こんな世界、無くなればいい。私もろとも全員、この世界が砕け散ってしまえばいい。
ぼくは、これ以上お姉ちゃんが壊れていく姿をみれませんでした。お姉ちゃんが壊れるということは、すなわちぼくも壊れるということだからです。
だから、ぼくはお姉ちゃんの望みを叶えることにしました。
ぼくたちを苦しめるこんな世界。
ない方がいいんです。
