一歩外に出ただけで身体にまとわりついてくるような湿気を帯びた暑さに包まれる。防波堤沿いを歩く私の髪が、時折海風に音もなく揺らされる。気休めみたいな風だがそれでも無いよりは幾分増しだった。学校は山側に私の家は海側にある為、学校へはいつも一駅電車に乗り、そこからバスで通っている。乗り込んでから空いている席に腰を下ろし、足元に置いていた鞄から日記を取り出した。
『夜の活動はいつもの通り特に報告することがありません。唯一あるとすれば今日も最初は頑張って眠ろうとはしてみたけど、やっぱり一時間くらいで目を覚ましてしまいました。薬が欲しいです。睡眠薬。寝て起きてを繰り返しながら、またあの夢をみました。』
読みながら、鼻で笑ってしまう。ありません、ありませんっていつもそればかりだっだなこいつ、と胸のなかで毒づく。いつもなら活動を終える少し前に日記を書いておくのだが、今日はもうこの勢いのまま書いてやることにした。筆箱からシャーペンを取り出し、ノートに殴り書いた。
『同じ事を何回も言わせるのがあんたの特技? こないだも言ったのにまた身体を左側に向けて寝たでしょ。今日はもう寝癖直してないから昼間の私も直さないでよ。そいつの時間が来るまでシャワーも浴びないで。自分の惨めな姿を鏡でみて思い知れ!!』
ちょうど書き終えた頃に学校の最寄りのバス停に着いた。空気が抜けていくような音と共に扉が開いたのがみえ、私はノートとシャーペンを鞄の中に乱雑に詰め込んだ。
『夜の活動はいつもの通り特に報告することがありません。唯一あるとすれば今日も最初は頑張って眠ろうとはしてみたけど、やっぱり一時間くらいで目を覚ましてしまいました。薬が欲しいです。睡眠薬。寝て起きてを繰り返しながら、またあの夢をみました。』
読みながら、鼻で笑ってしまう。ありません、ありませんっていつもそればかりだっだなこいつ、と胸のなかで毒づく。いつもなら活動を終える少し前に日記を書いておくのだが、今日はもうこの勢いのまま書いてやることにした。筆箱からシャーペンを取り出し、ノートに殴り書いた。
『同じ事を何回も言わせるのがあんたの特技? こないだも言ったのにまた身体を左側に向けて寝たでしょ。今日はもう寝癖直してないから昼間の私も直さないでよ。そいつの時間が来るまでシャワーも浴びないで。自分の惨めな姿を鏡でみて思い知れ!!』
ちょうど書き終えた頃に学校の最寄りのバス停に着いた。空気が抜けていくような音と共に扉が開いたのがみえ、私はノートとシャーペンを鞄の中に乱雑に詰め込んだ。
