あのバーへ通い始めて、何度目の金曜日だっただろう。
最初の頃は、店のドアを開けるだけで心臓が飛び出しそうだった。
高校生だとバレないか。
マスターに怪しまれないか。
結衣さんに変な奴だと思われないか。
そんなことばかり考えていた。
けれど、何度か通ううちに、少しずつ緊張する理由が変わっていった。
今夜も、結衣さんは来るだろうか。
そればかりが気になるようになった。
いつもの席に座り、辛口のジンジャーエールを注文する。
マスターがグラスを置いてくれる。
「どうぞ、航平様」
「ありがとうございます」
グラスを受け取り、一口飲む。それはいつもと同じ味だった。なのに、今日は少し落ち着かなかった。
時計を見る。午後八時十三分。
まだ、十三分しか経っていない。
自分でもおかしくなって、小さく息を吐いた。
何をしているんだ、俺は。
別に、約束をしているわけじゃない。
最初の頃は、店のドアを開けるだけで心臓が飛び出しそうだった。
高校生だとバレないか。
マスターに怪しまれないか。
結衣さんに変な奴だと思われないか。
そんなことばかり考えていた。
けれど、何度か通ううちに、少しずつ緊張する理由が変わっていった。
今夜も、結衣さんは来るだろうか。
そればかりが気になるようになった。
いつもの席に座り、辛口のジンジャーエールを注文する。
マスターがグラスを置いてくれる。
「どうぞ、航平様」
「ありがとうございます」
グラスを受け取り、一口飲む。それはいつもと同じ味だった。なのに、今日は少し落ち着かなかった。
時計を見る。午後八時十三分。
まだ、十三分しか経っていない。
自分でもおかしくなって、小さく息を吐いた。
何をしているんだ、俺は。
別に、約束をしているわけじゃない。


